野球界は思考停止している人ばかり
「野球肩革命所」の所長である私、「大竹一彰」は社会人野球まで野球を続けてきた経験があります。
プロとまではいかなくとも、文字通り野球に人生をかけて、野球でご飯を食べる状態までは体験しました。
そんな私が野球を引退してから、気づいたことがあります。
それはまた、野球引退後に東京青山で治療家として累計7万人以上の施術をしてきた中で気づいたことでもあります。
それは
野球界が「考えること」をやめてしまっている
ということです。
つまり、
野球関係者が思考停止状態になっている
ということです。
今行っているあなたの練習は、もう数十年も昔から変わっていません。
唯一変わってきていると言える練習は、「ウォーミングアップ」や「クールダウン」、「ウエイトトレーニング」、「体のケア」ぐらいでしょうか。
とは言え、変わったといってもメニュー内容が変わっているだけで根本的な変化はありません。
さらに問題なのが
肝心の「打つ」、「走る」、「投げる」などの野球におけるスキルアップに関しての練習はほとんど変化がない
ということです。
昔から行われてきた練習を未だに何の検証もされずに繰り返し続けます。
さらに酷いのは、検証しない理由を「伝統」という言葉を隠れ蓑にしていることです。
「伝統」とは、伝言ゲームをすることではありません。
「伝統」とは、人を納得させるために使う言葉ではありません。
「伝統」とは、昔の人たちが築き上げたことを自分の経験則として活用し、進化させ続けることです。
それにも関わらず野球界の現状は、
・「昔からやっていたからやっている」
・「指導者研修会でこんな練習が紹介されたからやっている」
といった状態です。
「バッティング」、「ノック」、「ピッチング」、「ベースランニング」などの練習の細分化方法は、数十年前とほとんど変わっていません。
もうこれ以上に進化することはできないということでしょうか?
練習に変化を与える時期
では、具体的にどのような変化がもたらされるといいのでしょうか。
いくらでも存在するので、ほんの一例だけ「投手」におススメの練習を記したいと思います。
・捕手がいない状態での投球する
・真っ暗闇の部屋で投球する
・30mのブルペンを作り、そこでの投球練習をする
上記のような練習を取り入れてみてはどうでしょうか?
極端に感じる一例かもしれません。
また馬鹿げている練習と思う人もいるかもしれません。
しかし、そんな人に言いたいことがあります。
それは、
なぜ意味がないと言い切れるのですか?
という質問です。
「意味がない」と思った瞬間に思考停止は始まっています。
野球の常識はスポーツの非常識
しかもヒントは世の中にいくらでも存在しています。
私の著書「野球の常識はスポーツの非常識」、「野球の常識はスポーツの非常識part2」でも記しているように、他のスポーツ界は日々進歩を続けています。
そんな他分野からの知識を取り入れれば、簡単に新たな可能性をさぐることができます。
しかし、野球界は過去の栄光の元、日本でナンバーワンのスポーツだと思っているのか、他のスポーツのハナシを取りいれようとも、聞き入れようともしません。
それを良い例に、「ナショナルトレーニングセンター」というオリンピックが使用できる最先端の施設には、オリンピック代表の野球選手が使用することはありません。
各球団の設備が整っていることが要因にはなっていると思いますが、それ以上に他の一流アスリートとの交流がないことの方が問題です。
どんな分野のアスリートであれ、その分野を極めている選手には、あらゆる身体の知識と経験があります。
そんな情報を交換しようともしていない野球界が衰退してしまっているのは当然と言えば当然でしょう。
こんな記事を記してしまうと、
「野球界のためにがんばっている人間がたくさんいるのに失礼だ!謝罪せよ!」
といった人が出てくると思います。
しかし、がんばっても結果が出ていないのであれば意味がありません。
なぜなら、その影響を受けるのは現役でプレーしている選手達だからです。
さらに言えば、そんな頑張っている人を否定しているものでもありません。
全体の傾向のことを言っています。
そんな流れにのまれることなく、自分で考え、自分で検証し、自分で体験していくことを忘れないようにしてください。
本日記した練習内容にはちゃんとした根拠もあります。
その根拠を知りたい方や、その他の練習方法、身体のケア・メンテナンス方法、故障の治療などを受けたい方は弊社の「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」にご参加ください。
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