野球肩が治らないのは誤診が多いから
タイトルからすると医療関係者の人に怒られそうですが、本当のことだから仕方ありません。
とは言え、実際に140km/h以上の「ボール」を投げたことがない人には分かりようがないので仕方ないと言えば仕方ありません。
野球肩、いわゆる「肩関節」の「障害」において、中でも見分けがつきにくいものがあります。
それは、
肩の横から前にかけての痛みという症状が出ている選手
です。
こんな症状が出るとどのような診断が下されることが多いのでしょうか。
それは
前方に発生した痛みということから「上腕二頭筋長頭腱炎」と診断されることが多い
のですが、
横から前にかけての「静止痛」や「圧痛」があっても大半は「棘下筋(きょっかきん)」、「棘上筋(きょくじょうきん)」の不具合によるもの
という誤診があります。
これを医師に伝えても納得いかない方がほとんどだと思いますが、実際に「棘下筋」、「棘上筋」に対して施術を行えば早期であればすぐに改善してしまう事実があります。
そして、
肩関節の「障害」(野球肩)の大半は、「棘下筋」、「棘上筋」の痛みがほとんど
です。
私が「野球肩」の治療をする時は、この「棘下筋」と「棘上筋」の強制的な施術がほとんどです。
しかし、これはあくまで「痛み」を取り除くだけにすぎません。
「野球肩」を発生させている根本的な原因は他にあります。
そのため、最終的にはその原因を突き止め適切に動くようにする必要があります。
それと同時に「負担(ストレス)」が無くなるような状態を選手と共に創り上げていきます。
まずは「痛み」を早急に取り除き、同時に原因の場所の調整をしていくのがベストだと考えています。
ここに記した内容はそんなに難しい施術をしたり、特殊な技術が必要なわけではありません。
それにも関わらず、多くの治療家や医師は別の「痛みの元」だけを取り除こうとします。
しかし冒頭でも述べた通り、この微妙なニュアンスは実際に「野球肩」を経験した人間にしかわかりません。
今、自分が過去に戻って「野球肩」の治療を行えるならば、実際に「野球肩」を経験した「医師」のもとを訪れるでしょう。
それを言い出すなら、「野球肩」にならない方法で、もっと楽に、もっと効率的にパフォーマンスを高めるようなことをするので、完全に後の祭りのハナシなのですが。