プロ野球選手の本音はチームのためになんて思っていない。
プロ野球選手のヒーローインタビューなどを見ていると良く聞く言葉があります。
それは、
「チームのために」、「チームに貢献さえでいきれば」
といった言葉です。
他には、こんなやりとりを聞いたことはないでしょうか。
「⚪︎⚪︎選手の今日の活躍はチームの力になったんじゃないでしょうか??」
「そーですね!チームのために自分が何ができるかと常に考えているので、それが結果となってよかったです。」
どうでしょう?
誰もが聞いたことありますよね。
でも実はこれ
プロ野球選手の本音はチームのことなんて考えていない
んですよね。
まったく考えていないわけではありませんが、第一に考えているなんてことはありません。
むしろ、本気でチームのことを考えてしまっている選手ほど活躍できない傾向にあるようです。
これは、プロ野球の現役選手や引退後の選手と話すことが多いため確かな裏付けがあります。
なかでも分かりやすい話が、
1軍が優勝すると2軍の選手が肩を落とす
という話です。
それは
1軍の選手が活躍してしまえば、次の年に2軍生活を続けてしまう可能性が高まるから
です。
また、本音を言ってしまえば、同じポジションの選手が活躍する姿をみると、足を引っ張りたくなるような心境になるそうです。
夢がないなーなんて思いましたか?
でも、これは冷静に考えれば当たり前のことで、プロ野球選手は「野球」でご飯を食べています。
そんな人たちが、自分と同じポジションにイチロー選手や松井選手、筒香選手、ダルビッシュ選手、大谷選手・・・なんてスーパースターがいたらどう思うでしょうか?
プロ野球選手は、それぐらい弱肉強食の世界で闘っています。
また、そんな弱肉強食の世界で闘って勝ち続けてきています。
とはいえ、そんな闘いの姿をハッキリ見せてしまっては夢も希望もなくなるため、最もキレイな言葉を使って表現しているに過ぎません(なんならメディア向けの講習があるぐらいです)。
そのため、冒頭でお伝えしたような「チームのために・・・」という言葉を真に受けてしまうと上達するのは難しくなるでしょう。
あくまで
チームワークとは「個の力」があった上で、チームとして同じ方向に向いた時に使うことができる言葉
です。
チームワークのためには、一人一人が自分の役割を全うすることが第一です。
決してチームワークを馴れ合いと勘違いしないようにしてください(『野球はチームスポーツではありません。』)。
エリート集団であるプロ野球選手の厳しい世界の話ですが、仮に彼らのようになりたいのであれば、同じモチベーションかそれ以上でないと簡単に肩を並べることはできません。
チームをまとめるのは選手の仕事ではなく、監督やコーチのスタッフの役割と割り切って技術力をとことん高めましょう。