野球選手は肩関節について学ぼう vol.1
野球肩は野球選手にとって最も致命的な故障の一つです。
ボールを投げることができなくなれば、それはもう野球選手と呼ぶには難しいでしょう。
ちなみに、あまり知られていないかもしれませんが、バッティングにも肩関節は重要な役割を果たしていることを考えれば、肩関節は野球選手の生命線と言えるでしょう。
そんな生命線を脅かす野球肩は、一度発症してしまうと簡単に治ることはありません。
手術は「痛み」を取り除いただけで根本的な解決には至りません。
そんな野球肩は発症しないことが最も大切であることは言うまでもなく、仮に発症したとしても初期段階で適切な処置をすれば早期の改善を望むことができます。
そのため、野球肩を防ぐためにも、初期段階で気づくためには「肩関節」の知識が絶対必要になってきます。
元を正せば、身体を資本としてプレーしている野球選手が自分の身体のことを知らない現状が異常であることに気づくべきです。
と、こんな偉そうに言っている私自身も現役時代には大した勉強なんてしていなかったので、これからの選手には勉強していて欲しいと思います。
私のように野球肩で野球人生の最後を暗い思い出にしないためにも、適切な体の知識と、その知識から得たトレーニング方法、失敗しても改善し続ける前向きな心を大切にしてください。
では、本日は「肩関節の可動角度」について解説しましょう。
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