人間の肩関節は真上まで上がらないのに腕は上がる
肩関節というのは、360度ぐるぐると動かすことができるような気がしていると思います。
しかし実は、
肩関節を横に上げていくと約120度までしか上げることはできない
ことに気づくはずです。
それにも関わらず、腕を真上まで上げることができるのは、肩甲骨が回転することで実現しています。
と考えると、野球選手が真上からボールを投げるという行為は肩関節単体で捉えた時に合理的ではないと言えます。
腕全体の角度を120度以上に上げるためには、肩関節と肩甲骨が共同作業しなければ実現しません。
正確な言い方をすれば、肩甲骨が上方回旋(かいせん)することで実現しています。
では仮に、この肩甲骨の上方回旋が妨げるような何かが発生しているにも関わらず投球動作を続けるとどうなるでしょうか。
答えは簡単で、いつか肩関節のどこかに故障となって痛みが表れるでしょう。
(原因になったのは肩甲骨の上方回旋が妨げられたことなのに、痛みがでるのは肩関節のどこか・・・というこの事実が野球肩が完治しにくい大きな要因ですが、それは本題とそれるのでまたの機会に。)
では、そんな上方回旋を妨げる要因とは何でしょうか。
それは、
背中回りの筋肉が疲労してしまうこと
です。
背中回りの筋肉が疲労すると、肩甲骨が引き下げる力が働き、肩甲骨の上方回旋の動きを妨げてしまいます。
そして先ほども触れた通り、肩甲骨の上方回旋の動きが妨げられたまま、無理をして投球動作を続けていれば、肩関節のどこかに痛みが発生し、野球肩になってしまうでしょう。
「肩関節の可動角度は120度だ」と言われてもぴんとこないかもしれませんが、そこから派生した知識を持っていれば故障の要因やパフォーマンス向上のきっかけを見つけることができます。
野球界には、身体の知識をもったトップがいないので、どうしても学ぶ環境が乏しくなってしまいますが、今は求めれば情報を集められる時代です。
ぜひ、自分の身体について学んで、今までの野球界では考えられないような活躍をする選手になりましょう。
現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。
そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。
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これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。
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