人に伝わっていないことに気づかない野球人
そしてどうやらその事実に本人さえも気づいていないようです。
一般社会では、ターゲット(相手)を自分の思い通りに動かすような、対応の方法(話し方、話すタイミング、言葉遣い)を勉強しています。
ところが野球一筋であればあるほど、伝え方を学びません。
その結果、指導されている選手たちは何を言われているのか分かりません。
選手は何人もいる中で、指導者は1人です。
人それぞれの考え方や、処理能力、理解できる言葉や、理解できるような状態にあるなど全てが異なります。
しかし、指導者は1人しかいません。
その1人の考え方だけを全員に押し付けようとすることが指導者の仕事ではありません。
指導者は、選手の心理状況を適切に判断し、選手のパターンをしっかりと把握し、どんな言葉を使い、どんな口調で話し、タイミングやシチュエーションで話すことが一番影響を与えられるのかということを常に研究しなくてはいけません。
選手を指導することに正解はなく、結局は常に勉強し続ける向上心を持つことが大切です。
指導者の方々も冷静になって考えれば、過去に指導された時に同じ思いをしていた経験がありませんか?
今まさに同じことをしていると一度自分を振り返ってみた方が良いのではないでしょうか。