選手たちが返事していても通じていないと知りましょう
野球界は伝統的に縦社会の色が強いスポーツです。
そのため、指導者が言うことに対しては「YES」しかありません。
もちろん意味が分かっていなくても「YES」です。
その結果、できなかった時には怒られて、最後の返事は「はい!」です。
もうお分かりですよね。
選手が「はい!」と言っても伝わっているとは限りません。
とうよりむしろ、選手には伝わっていないことの方が多いでしょう。
なぜなら、先ほども述べた通り、野球界には「伝える」勉強をする機会がありません。
一流選手であればあるほど、周囲から一目を置かれていたはずなので、人に何か伝えなくても周りが動いてくれたはずです。
野球選手は「結果がすべて」です。
「結果」が出ていれば周りからは何も言われません。
その結果、周囲の人間を動かせるための意思表示ができません。
もし仮に、あなたが指導をする立場にあるならば、「自分が言っていることは通じていない」というスタンスで物事を見直してください。
すると野球界の常識が常識でないことの方が多いことに気づくでしょう。