ピッチャーが投げる時のスナップの正体とは
ではなぜ「スナップを使う」という表現が生まれたのでしょうか。
あえて野球界が使う「スナップ」の意味合いに近い動作でみていくと
前腕の「内旋(ないせん)」と肩関節の「内旋(ないせん)」の複合運動のこと
でしょう。
難しい言葉がでてきましたね。笑
この動作を感覚的に伝える意味合いで「スナップ」という言葉が生まれたと推測されますが、「スナップ」を意識するばかりに「手首」へと意識が向かうと効果的とは言えません。
どちらかというと「手首」は物理的に言えば「固定」している方が「投球」時にメリットが生まれます。
変化球さえも実は手首は「固定」していた方がいいぐらいです(『カーブを投げる時、実は手首をひねらないって知ってた?』)。
とはいえ、イチイチ「前腕の内旋と肩関節の内旋の複合運動を意識しろ!」なんて言ってられません。
そこでおススメの表現があります。
それは、
肩甲骨を前方に送るようにリーリースする
という表現です。
肩甲骨を前方に送るようなイメージで投球すると、腕が滑らかに前方へと投げ出され「いわゆるスナップの効いた投げ方」を実現しやすくなります。
側から見れいれば「腕がしなって見える」といった表現がなされる状態です。