投手が球速を上げるだけなら意外と簡単?!

「二重振り子投法」に隠された危険性

球速を上げるための投球フォームの一つとして「二重振り子投法」と言われる投げ方があります。

どのような投げ方かというと、「けん玉」の要領です。

「けん玉」から、「糸」と「ボール」の部分だけを切り離し、糸の端を持ち振り回してみましょう。

その振り回した状態で「糸」の中心くらいに指をぶつけると、回転の円が小さくなりけん玉の回転速度が高まります。

この概念を応用した投げ方が「二重振り子投法」といわれ、実際に球速を高めることができます。

しかし、これはあくまで物理の法則における話であって、人間の身体へのリスクは考慮されていません。

「二重振り子投法」は「肩関節」を痛めやすいというデメリットを常に孕んでいます。

特に「棘下筋」の疲労を促進させ、その疲労により「関節」の不安定性が高まることで、「インピンジメントシンドローム」を引き起こす可能性を高めます。

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