野球肩|もし肩に痛みが出てしまったら・・・
野球肩が治りにくい故障であり続ける要因は様々です(『野球肩は治らないという覚悟を持って身体のケアをしていますか?』)。
その中でも大きな要因として、野球肩、つまりは肩関節の痛みが出てから治療を始めるまでに時間を要してしまうことがあります。
野球選手は野球肩になった時、監督やコーチに簡単に事実を告げることができません。
もし、伝えたとしてもトレーナーに軽く話す程度でしょう。
理由はシンプルで、試合に出場できなくなるのが嫌だからです。
これは職業野球に近づけば近づくほど抱いてしまう感情であるため、どうすることもできないのかもしれません。
今のチャンスを逃してしまったら・・・と考えるのが普通の人間の感情です。
ただし、絶対に忘れてはいけないことがあります。
それは、
肩関節に若干でも痛みが出るような事態はチャンスを逃すこと以上に深刻である
ということです。
野球肩は野球人生を終わらせてしまうには十分すぎる重大な故障です。
0が完全に健康な状態で、10が投球不能という状態だと仮定した時、肩関節に若干の痛みを伴いながら投球することができる状態は、だいたい7〜8付近だと思ってください。
つまりは、
何らかの痛みが出た時点で投球不能目前
だということです。
つまり「痛みがあるけど投げられる」という状態はすでにアウトです。
投げている内に治るなんてことはありえません。
というと語弊もありますが、野球選手は治らないと思っておいた方がいいでしょう。