アイシングが疲労回復に繋がらないことを知ろう
アイシングはスポーツ界だけでなく医療界においても一般的なものとなっています。
さらに野球選手が最も恐れている故障である野球肩の対策においてもアイシングがとても重要視されています。
アイシングは西洋医学を基にした考え方で、野球界に広まりだしたのもここ十数年と歴史の浅いものです。
西洋医学は、根本からの治療を目指すものではなく、目の前にある症状を止めることを目的としています。
そのため、根本治療という観点からは限界があり、副作用といった弊害が存在することが周知の事実となってきました(とは言え西洋医学にしかできない恩恵があることも忘れてはいけません)。
アイシングはまさしくその中の一つです。
アイシングのメリットは感覚を麻痺させられることです。
そのため、痛みが我慢できなくて失神しそうな時や、痛みで眠ることができないくらい強い怪我の急性期には応急処置的に使用するのは効果的でしょう。
とはいえ、適切な技術を持っている人からすれば他の方法が存在していますが、誰にでも同じ結果をもたらすという意味ではアイシングに一定の効果があるといっていいでしょう。
しかし、
アイシングを「疲労回復」や「回復促進」という観点で行っているとしたらそれは間違い
だと言わなければなりません。
むしろ「疲労回復」や「回復促進」という観点からは逆効果です。
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