野球肩になる前に「肩をつくる」の目的を明確にする
では、「肩をつくる」とは具体的に見ていくと何を目的としているのでしょうか。
まず、そもそもの対象である「肩関節」についてみていきましょう。
肩関節は、鎖骨と胸骨の関節(胸鎖関節)、鎖骨と肩胛骨の関節(肩鎖関節)、肩甲骨と肋骨の関節(肩甲胸郭関節)、肩甲骨と腕の骨の関節(肩甲上腕関節)、肩甲骨の肩峰と腕の骨の関節(第二肩関節)の合計5つの関節を総称して呼んでいます。
まず、一つでないことに驚く方も多いでしょう。
肩をつくるとは、
これらの関節が滑らかに動き、ボールを投げる為に必要な可動域を確保し、それに付帯する筋肉や靭帯が柔軟に動く状態を作ること
です。
シーズン前は、長期のノースロー期間により肩関節が「投球する」ことを忘れています。
そのため、思い出させながら行うことが肩つくりだと言えます。
シーズン中であれば、基本的な肩づくりはできているので、当日の関節やその周りの筋肉などを温める意味で肩をつくっていきます。
しかし、あくまで野球選手としてこれは第一段階です。
次に必要なことは、
上記の条件を達成しながら野球選手としてのパフォーマンスを高めること
です。
と考えていくと、野球選手であれば、そもそも毎日が「肩つくり」だと言えます。