野球選手が「疲れる」とは「酸化」しているということ
「酸化(さんか)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
小学校の理科の授業で寝ていない限り、一度は聞いたことがあるはずです。笑
釘にサビがついたり、何か飲み物の味が変わってきたりする場合に「酸化」という言葉を使います。
と、理科の授業だとここで話が終わってしまいますが、人間の身体でも同じく「酸化」が起きています。
毎日過酷な練習を行ったり、寝不足になったり、病気になったりしている時、身体は酸化して錆びています。
しかし、人間の身体は優秀なので、いつまでも錆びっぱなしということはありません。
人間の身体は放っておいても「回復」することで酸化を防ぎます。
ただ、その「回復」にも限界があり、最も危険なことは身体が酸化していることに気づきにくくなった時です。
全体的な意識では疲労を感じていても、疲労が慢性化すると体が自動的に意識を遮断することがあります(これもある意味では防衛反応の一つ)。
野球人の多くは、過酷な練習を毎日強いられているため、身体が錆びっぱなし状態になってしまっています。
まさしくこれは、自分の身体を疲労によって慢性化させる行為です。
その結果、野球人の身体の多くは、自分の身体が錆びていることに気づかない、もしくは気づきにくい状態になっています。
ひどいケースでは、
故障の一歩手前の状態であるにも関わらず気づかない
という状況ができあがります。
身体は、回復しようとしているものの、疲れている状態が当たり前になれば、その当たり前のレベルまでしか回復しようとしません。
さらに昨今では、人間は生きているだけで酸化しやすい状況になっています。