これから冬の練習を過ごす野球選手へ贈る金言
野球選手として1年間をトータル的に考えた時、調子のピークをどこに持っていったらいいのかというのは、当然ながら人それぞれ異なってきます。
今シーズンをレギュラーとして過ごしてきた人は、いくら監督やコーチから「レギュラーは白紙で考える」と言われても、その他の選手より有利であることは間違いありません。
反対にレギュラーでなかったり、ましてやベンチ外の選手にとっては、シーズン明けの一瞬が野球人生を左右してしまうほど重要です。
いくら練習しようとも、公式戦に出場した経験より野球が上手くなる瞬間はありえません。
野球選手に必要なことは、1年間の練習より1度の試合経験です。
そのため、どんな形でも構わないので、死に物狂いで試合の出場権を掴みにいかなければいけません。
そんな時にシーズンオフの過ごし方はかなり重要なものになってきます。
重要な意味は、たくさんの練習やたくさんの筋トレ、たくさんの体力トレーニングを行わなければならない・・・という意味ではありません。
冒頭でも伝えた通り、調子のピークは人それぞれ持ってくるタイミングは異なるため、本来ではそれぞれの選手にあったシーズンオフの過ごし方をしなければなりません。
しかし、日本の野球界は残酷です。
各選手での練習の選択権がないために、同じ内容のメニューを同じ量だけレギュラーも補欠もやらなければなりません。
むしろレギュラーメンバーは別メニューで野球ができる環境が得られる可能性がある中で、補欠メンバーは基礎トレーニングばかりをやることになります。
それらの過ごし方をしたシーズンインの春先の結果は歴然たるものとなるでしょう。
レギュラークラスと補欠では残酷なまでの差が存在しています。
では、補欠クラスの人間はどうすればいいのでしょうか。
それは、
冬の練習をサボること
です。