調子は維持することができない前提で考える
野球選手だけに関わらず、スポーツ選手の大半が「調子をよりよい状態で維持したい」と考えていると思います。
それは当然のことで、調子が良い状態でプレーし続けることができれば、多くの悩みが解決されてしまうことでしょう。
しかしそれでも、人間である限り調子の波が存在しており、必ず調子が悪くなる日がやってきます。
思ったところにボールがいかず、まったく速度もでなくなったり、なぜか球質が軽くなりホームランばかり打たれるような日がどうしてもやってきます。
そのため、スポーツ選手の大半はゲン担ぎやジンクスなどに神経をとがらせ、できるだけ調子の良い状態が持続するように全力を尽くします。
ただ、これらの一般的な「調子」に対する考え方には危険が潜んでいることを忘れてはいけません。
その危険とは
人間である限り調子が良い状態を維持することはできない
ということです。
これは断言できます。
人間ができることと言えば、
調子の波をコントロールすること
ぐらいです。
調子は良くなった後には必ず悪くなります。
そして悪くなれば、いづれ良くなる日がやってきます。
つまり、野球選手である限り、調子の「波」と付き合い続けることになります。
>次のページ:野球選手が考えるべき調子の波
ページ: 1 2