野球選手は「調整」の意味を間違えるから上手くいかない
野球界には様々な「あるある話」がありますが、本日はなかでも「調整」と言われる練習についてお伝えしたいことがあります。
野球界で「調整」という言葉を使うと、単に練習時間が短くなったり、練習の内容が身体に負荷が少ないものを行うようになります。
野球選手が考える「調整」の目的は、疲労回復を促進させながらも野球の感覚を維持するために行っていると思います。
そのため、主に大会前で大切な試合の直前に「調整」を行なっているチームや選手が多いでしょう。
しかし「調整」とは楽な練習をすることを意味した言葉ではありません。
そもそも野球選手は、慢性的に疲労が蓄積されてしまった身体をしているので、多少練習を軽くしたところで疲労が回復することがありません。
体が軽くなったような気がするかもしれませんが、あくまで100あった疲労が80程度になって軽くなったような気がしているだけに過ぎません。
それにも関わらず、80の状態がベストパフォーマンスを発揮する状態だと脳が錯覚してしまっています。
「調整」云々の話をする前に、まずは自分たちの身体がどのような状態にあるかを理解することの方が大切でしょう。
さらに言えば「調整」は各々の選手によって在り方が変わって当然です。
楽な練習が良い人もいれば、目いっぱい練習が必要な人も存在しています。
では「調整」とは、野球選手にとってどのように行えばいいものなのでしょうか。
それは
大切な試合に向けてベストな身体の状態を創り100%の力が発揮できるようにすること
です。
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