野球選手に必要な足腰の強さとは
では、野球選手に必要な足腰の強さとは何なのでしょうか。
それは
力の伝達をロスすることなく伝える身体の使い方を知ること
です。
野球選手に必要なことは「動作」におけるエネルギーを最大化することです。
重いものを持ち上げたり、単純に短い距離を速く走れるようになることではありません。
野球の動作に重要になってくることは「力の伝達」です。
「力の伝達」をより効率的にできる人が高いパフォーマンスを発揮するスポーツです。
昨日まで良い球が投げられていたのに、次の日になると突然パフォーマンスが低下してしまうことがあるのは、筋肉量が突然落ちたなんてバカなことはありえません。
いづれかの部分で、ちょっとした感情の変化で、体の使い方が微妙に変化しただけで、野球選手のパフォーマンスは大きく変化してしまいます。
この変化は、野球選手にとって「身体の使い方」が如何に重要であるかを示す出来事でしょう。
分かりやすいウエイト系のトレーニングは、力の伝達を無視した動きを筋肉や神経にさせることになるため、弊害となるリスクを持っています。
また、体を酷使させ続けることは、自分の身体の状態を適切に判断できない状態へと陥れます。
野球選手の大半は、慢性的な疲労状態を続けることで、自分が疲労していることにさえ気づいていません。
そのため、多くの野球選手が適切な方法で休息をとるだけでパフォーマンスを上げてしまうでしょう。
少し複雑に「足腰の強さ」を考えてきましたが、野球選手に必要なことを知る方法はシンプルです。
それは
あなたが野球選手として上手くなっている練習なら正解であり、上手くなっていないのであれば間違い
だということです。
そのためには、常に練習の内容を検証する姿勢が必要で、常識や既成概念にとらわれてはいけません。
また、人間の体は人それぞれなので、ある人に当てはまる方法が別の人には当てはまらないということがザラに存在していることを忘れてはいけません。
野球選手は全ての練習を白紙の状態に戻して一から組み立て直すべきですが、その一つのきっかけとして「野球選手（あなた）にとってどんな足腰の強さが必要なのか」を考え、その強さを実現するために「今とっている方法がベストなのか」を検証してみましょう。