野球の楽練と調整は違います。
野球チームの大半は、大会や試合の直前になると「調整」と言って、通常より時間や量、密度を下げた練習をしています。
意図としては、プレーへの慣れを無くさないことと連携の最終確認、体力の回復にあるようです。
そのため、多くの野球選手は「調整」と聞くと「楽練」というイメージを持っているはずです。
しかし、本来の「調整」はそんな浅はかなものではありません。
「楽練」と「調整」は全くの別物です。
「調整」とは
ある一つの大会(大事な試合)が終わってから、次の大会(大事な試合)が始まるまでの全て
を意味しています。
最後の帳尻合わせとして「楽練」をした所で意味がありません。
とくに「体力の回復」の面で言えば、ほとんど無意味でしょう。
野球界の練習は、日々の練習が過酷すぎて体力の回復とのバランスがあっていません。
そのため、日々、疲労が蓄積し続けています。
それでも人間の身体は状況に順応しようとするため、慢性的な疲労状態になっていることになれます。
すると、本来の100%の力を発揮できていない状態でさえ、完全に疲労が回復していると勘違いしてしまっています。
つまり、
大半の野球選手は自分の本来の力を知らない状態でプレーを続けている
ということです。
この時点で、本来の「調整」という意味合いで言えば失敗しています。
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