スポーツ選手などがよく頼りにするものがあります。
それは、うまくいったときの過程、うまくいかなかったときの過程を覚えておき、うまくいったときの過程を繰り返していくことです。
または日々の取り決めのようなものをいつの日も守り続けることです。
ルーティーンと言われたり、ジンクスなどとも言います。
そのことが起こる手前とか、結果論的なことかの違いはあるものの、似たようなものです。
さて、この結果がうまくいったときの過程を繰り返すことでのメリットは
「心の落ち着き」「不安の解消」
にすぎません。
もちろん、心の状態がパフォーマンスへの大きな影響を及ぼすことは科学的根拠もあるでしょう。
ですから、このルーティーン的なものが流行します。
ところが、人生は進んでいます。
時間が経過するとともに
日々、体は変化
します。
心理的な状態をその結果が伴った時と同様に考えてしまうことは、これは逆効果を生むということは理解できるでしょうか?
さらにいうと、パフォーマンス低下が起こると、過去のビデオや、過去の調子が良かったときの情報を引きずり出してその真似をし始めたりもします。
ですが、これも最も意味のないことだと思います。
理由は先に述べたように、時間も進み、体の変化もあり、周囲との関係性も異なっているからです。
つまり、ただ自分の心の安らぎ、不安の解消に過ぎないということになってしまいます。
それではどうしたらいいのでしょうか?
本当のルーティーンとして考えていきたいことは変化です。
自問自答の機会を増やし、変化を自分に与えていくことです。
同じことの繰り返し動作や行動をすることではなく、自問自答を繰り返し常に自分をアップデートさせることです。
その行為に伴う動作や、行動が良い結果を生み出します。
これまでほとんどのスポーツ選手が行なってきたルーティーンなど同じ動作や行動の繰り返しほど簡単なものはありません。
そんな簡単なことで結果が出るほど勝負の世界は甘くはありません。
今一度花を咲かせたい、もう一度結果を残したいと悩み苦しんでいるのであれば、思い切って変化を求めることも頭に入れてみてください。