冬場の決まり事
野球をやっていると、冬場のオフシーズンにトレーニングを集中的に行う光景をよく見ます。
また、春先の試合の成績が良かったり、球速が前の年よりも増していたり、すると決まって言われことがあります。
「この冬よく走り込んだから」
「この冬よくトレーニングに取り組んだから」
「ひとまわり体が大きくなったから」etc…
といった類の言葉です。
しかしこれらは、最初に言ってしまいますが、
決して直接的な化学的根拠はありません
つまり、直接的でないことから、無駄な部分が多いこと、むしろ筋肉の付け方を間違ってしまうと、パフォーマンスの低下がおきています。
それだけならまだしも、身体へと疲労を蓄積することになるので、故障の可能性を高めることにもつながっています。
一番最悪なケースは、パフォーマンスを落しながら、故障する身体へと、練習しているケースさえあるわけです。笑
笑えませんよね。
筋肉に関してのパフォーマンスが向上する要因
では、パフォーマンスが向上した時に、筋肉では何が起こっているのでしょうか。
当然、筋肉量の増加というのも多少は関係してきますが、それよりも大きな要因というのがあります。
というよりも、むしろもう一つの要因こそがスポーツにおけるパフォーマンスを高める唯一のポイントといっても過言ではないぐらい大切なことです。
それは、
力の伝達の変化
です。
冬場などのトレーニングや、ランニング、体が大きくなった、などの経験が触媒となって、体の力の伝達の仕方や、使い方に変化などが生じています。
その結果、パフォーマンスの向上につながっているのであれば、体の使い方や、力の伝達の変化がよい方向にむかっていたということになります。
反対に言えば、
体の使い方、力の伝達速度を上げること
ができれば、パフォーマンスの向上につながります。何もランニングをし続ける意味はありません。
とくに50%程度の力でダラダラ走るランニングに野球選手にとって意味などありません。怪我をしにいっているようなものです。
ただ単純にそれらの練習をこなすのではなく、
何が起これば、体の使い方や力の伝達などに変化が出ているのか?
ということに焦点を絞って、練習に取り組む方が、効果的かつ遠回りをしないで、現段階でのベストパフォーマンスの状態にもっていくことができます。
単純に体を動かすことだけで、目的とするパフォーマンスを得ようとするのではなく、体の本質から動作を考え、トレーニングを行う、運動を行うという考え方を持ちましょう。
もちろん練習方法も厳選され練習時間も格段に短くなります。
あの練習をしたらどうか?じゃあこの練習はどうか?こちらはどうか?などのやりとりがなくなるということになります。
来シーズンに向けた戦いはもう始まっています。
来春にどうやってライバルに追いつき、追い越すのでしょうか?
そのためにはライバルと同じ練習をいくらこなしても実現しません。一工夫もふた工夫もしてライバルを抜き去り、不動のレギュラーを目指してください。
向上心ある選手、意識レベルの高い選手には全身全霊でサポートしたいと思います。
走り込みに関してもっと詳しくご覧になりたい方は以下の記事をご確認ください♪