効果的なアイシングとは
アイシングに関して様々な賛否両論があると思います。
「野球肩革命所」では、人間の体の仕組みを考えた時に「冷やす」という行為が、体の機能に反していることから否定派です。
基本的に、アイシングは不要です。
それは、ボールがぶつかっても、足をひねっても、肉離れをしてもです。
赤くパンパンに腫れた状態でも反対に温める場合もあるほどです。
しかし、それらの怪我をした後に痛みで我慢できない、寝れない、痛みで気がおかしくなりそうだ、などという時は治癒が遅れても仕方ないことを承知の上、アイシングをして痛みをぼかします。
つまり、「野球肩革命所」が考えるアイシングの効果的な方法は、
・我慢できないほど痛い
・寝られないほど痛い
その時だけです。
尚且つ、適切な治療をどうしても行えない環境にある時です。
整形外科や、整骨院などにいってアイシングをしてもらうだけであれば、わざわざ見てもらう必要はないでしょう。
自分でもできます。
上記ケース以外には、全て温めることをおススメします。
アイシングをおススメしない理由
損傷や炎症が強く出た時の体の状態はどうなっているのでしょうか?
炎症部分には血液中の発痛物質と言われる、ブラジキニン、アセチルコリン、セロトニンなどがたくさん集まります。
また、動かしたら危険ということを身体に伝えるために、神経的な発痛を感じさせる作用があります。
そのため「痛み」を感じるわけですが、それと同時に損傷部分を治そうとする修復物質も一緒に来るのです。
つまり「痛み」とは、修復物質を身体が発するシグナルになっています。
アイシングとはその炎症を冷やすことで、シグナルを阻害することを意味しています。
結果的に痛みは緩和されるけれど、治りも遅くなるという理屈になります。