体幹

「腹筋」と「腹圧」の違いを分かっていますか? ~体幹の正体にせまる~

「腹筋」と「腹圧」の違いを分かっていますか? ~体幹の正体にせまる~

「腹圧(ふくあつ)」という言葉をご存知でしょうか。

コンビニや書店で販売されている「雑誌」や「トレーニング本」などでは「腹筋の強さ」的な感じで書いてあることが多いです。

そして「腹圧」をトレーニングすることで「体幹」が強化されるような記述を見受けます。

そのトレーニング方法とは、仰向けに寝て起き上がるような運動を数回繰り返し、「腹筋」を収縮させるような運動形態を紹介しています。

ただ、これは少し身体の勉強をした人が見ると目を疑ってしまうような内容です。

「腹圧」とは、

「腹式呼吸」をした際に、腹部へ空気が入るような状態(厳密には横隔膜が下がることで感じる感覚)になった時、その膨張に対して反対に内側へと抑え込む力のこと

を指します。

この「腹圧」の内容を知っていれば「腹筋」と同様の意味で語られるのに疑問を感じないでしょうか。

一点間違っていないことと言えば、「腹圧」が重要であると語っている点です(とは言えトレーニングの方向性が違うので無意味ですが・・・)。

「腹圧」が高まっている状態というのは、安定している状態であることが大半で、いわゆる「体幹」がしっかりしている状態のことを意味しています。

しかし、「腹筋」をいくら強く収縮することができても、「腹圧」を高めることはできません。

つまりは安定も生まれません。

俗にいう「フラフラ」します。

「腹圧」を高めると重心位置(ここでは重心と言います)は下がってくるのに対して、「腹筋」に力を入れると重心位置は上がってきてしまいます。

では、「腹筋」で「腹圧」を高められないのであれば、どうすればいいのでしょうか。

それは、

「横隔膜」の機能を高めること

が大切です。

先述でも触れましたが、「横隔膜」という器官が存在することで人間は呼吸を行うことができます。

そんな「横隔膜」を下げることで「腹圧」を高めた状態を作ることができます。

そして「横隔膜」が下がり「腹圧」が高まった状態で「バッティング」や「ピッチング」を行うとパフォーマンスが高まります。

「腹圧」をコントロールするためには、「横隔膜」を下げる練習をたくさんすることで調整することができます。

現代人の傾向として、横隔膜の動きが少なく、「肩で息をしたり」「胸で息をしたり」する方々が多くなっています。

スポーツ選手にとっては、「お腹で息をする」ことができるような日々の訓練や練習をすることが大切です。

呼吸法などはこちらの記事を確認してください(『「体幹」を使った投球とはどんな投手? ~野球界の「体幹」の捉え方はおかしい~』)。

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