野球は世の中と最もずれた競技になりつつある
「野球」は日本のスポーツの中でも伝統の深いスポーツであることに疑いの余地はありません。
その他のスポーツが注目を集めるようになり、業界的に陰りが出てきていると言われていても、野球人口や人気を考えれば、国民的なスポーツ、「国技」といっても過言ではないでしょう。
そんな「野球」がどうして人気が低迷するようになってしまったのでしょう。
その最大の理由は、
成長することを辞めてしまっている
ということが大きいのではないでしょうか(『野球界は思考停止している人ばかり』)。
今やその他のスポーツも含め、科学的な進化は目を見張るものがあり、過去に言われていたことよりも素晴らしい技術や考え方があります。
しかし、野球界では「伝統」と言う言葉を利用して伝言ゲームをしているような状況です。
さらにひどい状況なのは、「出る杭は打たれる」傾向が強いため新しいことに対しても考えようとしない傾向があります。
「昔からこうだった・・・」、「昔はそんなやり方をしなかった・・・」という言葉は、間違っている証拠にはなりません。
2016年の夏の甲子園の練習時に分かりやすい出来事があり話題になりました。
女子マネージャーがグラウンドに入ることはルール上禁止されていたのに入ってしまったことに対して抗議があったということです。
これに対して世界的に有名な元陸上オリンピック選手は
「野球は世の中と最もずれた競技になりつつある」
と言われるほど他競技から見れば異色のスポーツになっています。
さらに言えば、「野球」と「ベースボール」でも大きな違いがあります。
「ベースボール」は時代に沿っているものの、「野球」は時代についていっているとは言えないでしょう。
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