野球肩の中でも最悪な「関節唇損傷」と「関節唇断裂」とは
有名で大活躍していたプロ野球選手が、突然に登録抹消され、それからめっきり姿を見なくなり、次に公の場に出てきた時は引退セレモニーだった・・・という野球選手はたくさんいます。
そんなパターンの原因として最も多いのが「故障」によるものでしょう。
そして、「投手」に圧倒的に多い故障が「野球肩」と呼ばれる野球選手特有の「肩関節」の「障害」でしょう(『【野球肩の対策】障害って何か知ってますか? ~野球選手の故障の9割は障害~』)。
150km/h以上のストレートを投げていた投手が、突然110km/h以下になるなんてことは良くある話です。
そして、その後も回復することなく引退を余儀なくされてしまうことの方が多いでしょう。
そんな事態を引き起こしてしてまう「野球肩」の症状名は、「関節唇(かんせつしん)損傷」や「関節唇断裂」と呼ばれるものです。
「肩関節」は「肩甲骨」と「上腕骨」で形成されています。
さらに「肩甲骨」には「軟骨」の受け皿のような「組織」があります。
その「組織」に「上腕二頭筋」の「筋肉」の外側(長頭腱)の付着部があります。
「肩関節」は可動域が広く、たくさんの方向に動かせるため、投球時も広範囲にわたってたくさん動いています(『「肩関節」は「不安定」だからこそ「凄い」 この意味が理解できればあなたは上手くなる』)。
そして「肩関節」の可動域が広い分、「摩擦」も発生しやすくなります。
まさに「上腕骨頭」と「肩甲骨」側の「関節唇」がこすれて「摩擦」が生まれ、毛羽立った状態になってしまいます。
この状態を「関節唇損傷」と呼んでいます。
また、「上腕二頭筋」の「長頭腱」は「肩甲骨」に付着しているため、投球時に引っ張られるような「ストレス」がかかります。
このストレスが限界を超えると、「関節唇」を「肩甲骨」から剥がしてしまうことがあります。
この状態を「関節唇断裂」と呼びます。
「関節唇損傷」も「関節唇断裂」も野球選手にとってはかなりの重症で、大半の選手は復帰することもできずに引退を迎えることになります。
プロ野球選手のような高いレベルになれば、見かけ上同じに見えても微妙な変化で調子を狂わされてしまい、思ったような投球ができなくなってしまいます。
そのためには、「怪我」をしないことです。
接触による「外傷」はある意味防ぎようのない怪我かもしれません。
しかし、「野球肩」のような「障害」と呼ばれる「故障」に関しては防ぐことが可能です。
なぜならゆっくり蓄積される中で発症するため肩の状態を観察していれば本来は分かるものだからです。
それにも関わらず、野球界から「野球肩」が一向に減らないのは、野球選手が自分の身体のことを学ぼうとしないからです。
というより、野球選手が身体のことを学ぶ機会がないからです。
伝統と言えば聞こえはいいですが、親世代も、そのまた親世代も身体に対する知識が希薄であるため、その子どもが身体のことを学ぶはずもありません。
これからの野球選手は、
身体の知識を学び、疲労回復を優先し、故障しないだけで上手くなる
と言い切れます。
ぜひ、ご家族で一緒に身体の知識を学び、効率的なトレーニングと、故障リスクを下げた明るい未来の野球を実現しましょう。
【参考記事】
お父さん・お母さんにしか子どもの肩は守れない ~野球肩の原因を知る~
お父さん・お母さんにもできる野球肩を防ぐマッサージ方法【図解付き】
現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の身体に関する知識を勉強できる場所がありません。
そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。
「野球肩革命チームトレーナーPJ」では、社会人野球まで経験した「柔道整復師」の資格も持つトレーナーが、「出張治療」として身体の改善を行いながら、「怪我」・「故障」のリスクを下げる身体作り、さらには技術が向上する身体の使い方の指導までを「チーム単位」にて行っています。
一人では高額な「トレーナー」を雇うことが困難でも、「チーム単位」で行えば一人当たりは低料金で取り入れることができます。
本気でプロを目指し、本気でサポートしていきたいと考えるのであれば、早くからやればやるほど効果的です。
これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。
お申込みはコチラまで(詳細は『野球肩革命チームトレーナープロジェクト』)。