野球肩・肩のケア

野球肩の痛みがなくならない理由と対処法

野球肩の痛みがなくならない理由と対処法

野球人生において、野球人生を終わらせる多くの理由に「野球肩」の存在があります。

特に投手はほとんど、肩か肘の怪我を長く続ければ続けるほど経験します。

しかし、スポーツにおいても、一般生活においても、怪我や病気というのは一度なるまで、意識というのは向けにくいものです。

その事実は理解した上でも、野球選手であれば必ずといってもいいぐらい悩まされる可能性のある「肩」の痛みに対しては適切な知識が絶対に必要です。

現状、「肩」の違和感を感じている方はもちろんのこと、できるだけ痛みが発生する前に読んで頂きたいので、できるだけ多くの方への情報共有お願い致します。

野球肩の痛みレベルを分類しましょう

そもそもの話ですが、野球肩という医学的な症状名がないことをご存じでしょうか。

あくまで、様々な野球選手特有の肩関節の痛みを総称して野球肩と呼んでいるに過ぎません。

そんな野球肩への事前対応及び早急な治療を行う上では、自分の肩関節の痛みがどのレベルに分類されるのかを知る必要があります。

自分がどの段階に位置しており、その段階に合わせたどのような対処が必要か見ていきましょう。

ここでの分類方法は、一般的な医者ではなかなかお目にかかることはできないと思います。

医療現場では、「問題なし」、「投球禁止」、「手術」の3つしかありません。

医療界のルールでもあるものの、大半の方が実際の痛みを感じたことがないので分けようがないのも現状ではあるでしょう。

それでは、肩関節の痛みレベルを分類していきしょう。

【1】違和感を感じる
【2】投げることが苦痛である
【3】まともに投げれなくなる(暖まれば投げられる状態)
【4】塁間も届かなくなるようになる

数字が大きくなるほど、症状が悪化していっています。

【1】〜【2】は日常生活に支障はきたしません。

【3】に至ると日常生活にやや違和感が出てきます。

【4】まできてしまうと、歯磨きや、髪の毛を洗うことさえ痛みを伴うようになるでしょう。

ちなみに野球を辞めた後でも、【3】以上は日常生活で痛みを感じる時があり、【4】以上になると半永続的にあるポジションで痛みを感じ続けることになります。

野球肩の段階別治療・対処方法

では、段階別に治療と対策方法をみていきます。

【1】では投げながら治すことが可能
【2】では投げたり、休んだりを繰り返しながら治すことが可能
【3】以上になると少しノースローの期間を設ける必要がある

というふうに分かれます。

ここで考えておいて欲しいことは、「手術」を基本的な前提としていないこと、ノースロー期間をあまりとらないということです。

その理由ついては今後詳しく解説していきます。

野球肩革命所は

野球肩が再発しない形で改善していくこと

を大前提に考えていると、現段階では理解しておいてください。

「手術」による「痛み」の発生源除去や、単純なノースローによる休養は、そのタイミングにおける「痛み」は緩和したように感じることができます。

しかし、もっと根本的なところを改善しないことには、ほぼ100%に近い確率で再発します。

ゴキブリを1匹見つけたら100匹いると思え状態です。

適切な知識を持たなければ、野球肩を一度発症してしまえば、いたちごっこが延々と続くことになります。

再発しないためには、

短期的なノースローと投げながら治療することが必要不可欠

です。

野球肩の対策には肩関節の特徴理解が必要

野球肩の対策云々を語るためには、肩関節の特徴を理解していることが必要なことは言うまでもありません。

肩関節は、体のどの関節よりも非常に特殊な構造と特徴を持っています。

可動域が大きいにもかかわらず、靭帯などの比較的柔らかい組織に安定性を依存している関節です。

つまり、かなり不安定な関節だということです。

しかし、その不安定さが野球選手のような特殊な動作を実現してくれていると思うと悩ましい状態です・・・(『「肩関節」は「不安定」だからこそ「凄い」この意味が理解できればあなたは上手くなる』)。

ただ、そんな不安定な関節を、野球選手は、より不安定な状況に追い込みながらブンブン振りまわしているわけです。

誰が考えても、一歩間違えれば簡単に壊れてしまうことは想像につきます。

そして、野球選手はそんな動作を毎日繰り返し続けています。

そんな所から肩は消耗品だといわれるようになったのでしょう。

しかし、本日の記事を読み終えたころには少し考え方が変わっていると思います(『肩は消耗品ではありません~正しい投げ込みの仕方~』)。

野球肩が発生する理由と原因

では肩関節の「痛み」は何が原因で、いつ発症するのでしょうか。

「肩関節」は「ボール」を投げる時に、それなりの速度で「回旋(かいせん)」という動作を行っています。

その際に不安定な「肩関節」は安定を保とうとします(『「肩関節」は「不安定」だからこそ「凄い」この意味が理解できればあなたは上手くなる』)。

この時に関与する筋肉が「インナーマッスル」と呼ばれ、「インナーマッスル」は非常に小さな力で関節を安定させています。

肩関節の安定性は大半を「インナーマッスル」に依存しています。

しかし、投球動作というのは、日常生活では考えられない、人間の許容を超えるような「回旋」を行っています。

つまり、そんな中で肩関節を安定をさせるためには、どこかの部分に無理をさせなければ実現できません。

加えて、投球動作完了時には、加速された腕を瞬間的に止めるという役割も担わなければいけません。

インナーマッスルは、「加速の中での安定」と「動作終了時のブレーキ」の両方の役割を担うわけです。

この動作が何度も反復されると、動作時にかかわるインナーマッスルは疲労していきます。

そして野球肩になっていく・・・と考えられますがインナーマッスルが疲労したから野球肩になるわけではありません。

野球肩は、インナーマッスルが疲労したことで肩関節の安定性が崩れてしまっていることに原因があります。

間違ってもインナーマッスルが弱いとか鍛えれば強くなるというものではないことをご理解ください。

このインナーマッスルの疲労が極限にまで達すると、肩関節が安定性を失い、「肩関節」の内部で組織同士がぶつかり、こすれあってしまいます。

その結果、「炎症」が起こりさらに「炎症」が悪化すると「損傷」し、出血を始めます。

これが野球肩が発症する構造です。

全てではありませんが大半はこの流れで野球肩が発生しています。

つまり、肩関節の安定性を維持する筋肉が疲労し機能しなくならなければ野球肩にまで至らないとさえ言えます。

そのため、

野球肩は「肩関節」を反復的に使用することによる「疲労」と「回復」のスピードがアンマッチングとなり、「疲労」が蓄積された結果として発症している

と言い換えることができます(『障害って何か知ってますか?~野球選手の故障の9割は障害~』)。

野球肩を防ぐために必要なこと

では「疲労」と「回復」のアンバランスによって「野球肩」が発症しているのであれば、ある事実が逆説的に浮かび上がてくることになります。

それは、

疲労と回復速度のバランスをとることができれば野球肩の発症原因を取り除くことができる

ということです。

人間の身体は常に回復と修復を行っています。

しかし、スポーツ選手全般に言えることですが、通常の体では耐えられない動作を繰り返しているため回復が疲労の速度をカバーすることができなくなります。

つまり、

アスリートは常に回復を促進させることを考えなくてはいけない

ということです。

回復を促進させる方法はたくさん存在しています。

「野球肩」のように「痛み」が発症してしまってから完治するまでに時間がかかってしまうような故障を未然に防ぐ方法がたくさん存在しています。

しかし、野球肩を発症してしまってからでは手遅れです。

野球肩の原因は障害

では、野球肩対策になる肩関節のメンテナンス方法を見ていきましょう。

ただその前に、一つ大事なことをお伝えしておきます。

それは、

野球選手の肩の痛みの原因は99%が障害(しょうがい)である

ということです。

・・・「障害(しょうがい)」とは何かご存じですか?

この知識は若干専門的な話かもしれませんが、野球選手にとっては絶対に必要な言葉なので、理解しておいてください。

野球肩どころか、野球選手の怪我・故障のほとんどが障害が原因で起こっています。

では、「障害」とはなんなのか。

「障害」とは、

反復的な力が持続的にかかることによって組織が壊れていく状態

のことを言います。

つまり、突然痛める故障ではないということです。

「疲労がたまっている」なんて表現する人もいますね。

障害は、徐々に徐々に蓄積されていく疲労の中で、限界点を超えてしまった瞬間に痛みとなって思ったように動くことができなくなるような故障の種類です。

そんな障害が野球肩の原因であることを考えれば、

日頃の注意や心がけによって故障しにくい肩を作ることができる

ということで。

野球肩を防ぎたければとにかく回復しやすい身体であれ!

野球選手は日々、練習を行うので、疲労しないわけにはいきません。

そんな過程で「障害」が発生するわけですが、この「障害」を防ぐための最大の方法があります。

それは、

疲労を回復しやすい体であること

です。

回復がいくらでも間に合うのであれば、どれだけ疲労しても問題がないことになります。

そのため、酷使した体の疲労回復が遅い体質の方は、体質改善からする必要があります。

代謝が良く、血行が良く、若々しいみずみずしい体を創っていく必要があります。

コンビニ弁当や、菓子パン、スナック菓子、ジュースや清涼飲料水などを食べたり飲んだりしている選手は、代謝が上がりません。

代謝が落ちると、体が冷えてしまうため、疲労回復に時間がかかります。

代謝が悪い選手はまずは体質改善を行いましょう。

投手の肩は消耗品ではありません

次に、メンテナンスとは少しずれる話ですが、肩関節に関して大切な考え方があります。

それは、

投手の肩は消耗品ではない

ということをです。

これは障害のことを適切に理解できれば見えてくることです。

投手の肩は

疲労しにくい動作で回復を促進させていれば消耗品にはならない

ということです。

投手のコントロールの技術を磨く、変化球のキレを磨く、ストレートのスピードアップをはかる最高の方法は「投げること」です。

技術は投球しないと身につきません。

そのため極力投げることが上手くなる近道なのに「肩は消耗品」という考え方をすると、むやみに投球制限をかけてしまい可能性を奪ってしまいます。

そんな消耗品といった考え方をするぐらいなら、負担のかからない投球動作の確立とケア方法を徹底しましょう。

基本的なケアの考え方は

投げると必ず疲労するので、その日の疲労はその日のうちに取り除くこと

です。

野球肩の対策のためのケア方法

具体的なケア方法としては、以下のようなものがあげられます。

・湯船に浸かってじんわり温める・交感神経を緊張させない・睡眠をとる・マッサージをする・関節の状態を整える

ここまでは一般的に言われていることなので皆が理解していることだと思います。

野球肩革命所では中でも効果的なので重要視しているポイントがあります。

それは、

肩関節のインナーマッスルの回復

です。

先ほど出てきましたね、肩関節の安定性を保つための筋肉ですね。

その中でも、肩甲骨の表面についている「棘下(キョクカ)筋」と言われる筋肉をケアすることです。

棘下筋が疲労し適切な機能をしなくなると、付着部に炎症や損傷が起きやすくなります。

損傷を起こさせないためには棘下筋の機能をできる限り落とさないようにすることです。

野球肩を防ぐ棘下筋のケア方法

「棘下筋のケア方法」は簡単です。

まず、うつ伏せに寝てください。

投球する肩の後方の肩甲骨の上にマッサージクリームを塗布して、チームメイトやお父さん、お母さんに親指で、背骨に近い方から肩の関節の方向に押しながら滑らすようにしごいてもらいます。

これを数十回繰り返します。

結構痛いですが、数十回行った後、肩を回してみてください。

「えっ」というくらい肩の動きが滑らかで軽くなっているはずです。

方法はそれほどむすかしくはありませんので、試合後、練習後のケアにおすすめの方法です。

他にも様々なケア方法を取り上げているので参考にしてみてください。

親子で守る子どもの野球肩対策~肩関節のケア方法

お父さん・お母さんが子どもの野球肩を防ぐケア方法~上腕三頭筋編

 

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