野球肩対策のために肩関節について学ぼうvol.2

腕を上げた時の肩甲骨の動き方が野球肩に影響している

投手がボールを投げる時、投手の腕は必ず上方に動きます。

そして気づいていないかもしれませんが、上がっている度合いは、オーバースローの投手であっても、アンダースローの投手であってもそれほど変わりがありません。

意外にも感じたかもしれませんが、アンダースローの投手も腕は上がっています。

ソフトボールの投手と同じ投げ方をすれば上がりませんが、人間の体の構造を考えれば、腕を上げなければ野球の投球をすることはできません。

アンダースローの投手でも、必ず「肘」の位置は「両肩」よりもやや上の状態にしなければ野球の投手の投げ方にはなりません。

なぜこんな話をしたのかと言うと、腕が上がっていることによってある部分の動きに注目すると、野球肩や野球肘といった「障害(しょうがい)」の仕組みを理解することができるからです(『野球肩とは肩関節の障害のことです~野球選手の故障の9割は障害』)。

では、そのある部分とはどこのことでしょうか。

それは

肩甲骨の動き

です。

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野球選手の大半は肩甲骨の疲労には気づかない

肩甲骨は肩関節を形成している一部分で、肩関節の動きによって様々な方向へと動きます。

肩甲骨は肋骨上に浮かぶように位置しいるため可動性が高くできています。

そして、この肩甲骨には投球することで疲労しやすい筋肉がたくさん付着しています。

そのため合理的ではない投球フォームで投球数が多くなると、それらの筋肉は疲労し「硬化」していきます。

「硬化」すると可動域が高かった肩甲骨の動きに制限が出てきます。

そして野球肩に対しての最大の問題が

肩甲骨付近の疲労には気づきにくいということ

です。

疲労に気づきにくいため、ケアを怠ってしまう傾向が強く、着々と疲労が溜まっていきます。

そして着々と硬化していきます。

その疲労に気づいた時には、もう手遅れです。

どこかの部分が痛くなって初めて気づきます。

どこかに痛みが出たとしても気づかない選手も多くいます。

なぜなら、痛みが出るのは決まって肩甲骨ではなく、肩関節の部分だからです。

それらの痛みの多くが「野球肩」や「野球肘」といった障害となって現れます。

いわゆる「インピンジメント症候群」と呼ばれる障害です。

「痛み」が出ている部分が根本的な「原因」ではない良い例でしょう。

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野球肩の対策には肩関節ばかりを見ていてはいけません

ここに記されている内容が正しい正しくないかはご本人が検証していって理解を深めていってもらいたい所です。

しかしこの過程が正しいと考えると、「野球肩」の原因は、「インピンジメント症候群」ではなく、肩甲骨の動きだと思いませんか?

「インピンジメント症候群」はあくまで結果であって原因ではありません。

さらに広い視野で考えていけば、「下半身」や「足」といった細かい不調が最終的に「肩関節」に発生するということがあるということです。

それらが大半の原因になるのにも関わらず、肩に湿布を貼ったり、痛み止めのお薬を服用してもその場しのぎで治ることがないというのはわかりますよね。

毎日読んでいただいている人にはいろいろ見えてきたのではないでしょうか。

記してある内容を鵜呑みにする必要はありませんが、一つの可能性として検証してみるだけの価値はあるのではないでしょうか。

野球肩を本気で防いだり、完治させていきたいなら肩関節だけを見ていてはいけません。

また、上半身ばかり見ていても根本的な改善にはならないでしょう。

人間の動作は常に各部が連動しながら動いていることを意識しましょう。


現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。

そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。

「野球肩革命チームトレーナーPJ」では、社会人野球まで経験した「柔道整復師」の資格も持つトレーナーが、「出張治療」として身体の改善を行いながら、「怪我」・「故障」のリスクを下げる身体作り、さらには技術が向上する身体の使い方の指導までを「チーム単位」にて行っています。

一人では高額な「トレーナー」を雇うことが困難でも、「チーム単位」で行えば一人当たりは低料金で取り入れることができます。

本気でプロを目指し、本気でサポートしていきたいと考えるのであれば、早くからやればやるほど効果的です。

これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。

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