外傷とは、障害とは
では、外傷と障害とは一体何なのでしょうか。
簡単にまとめてみましょう。
外傷：外的な要因により、身体の組織や臓器が損傷すること
障害：同じ動きの反復や、持続的な力によって怪我をしてしまうこと
ちょっと小難しくなってしまいました。
つまりは、外傷は痛めた原因がその時に怪我をしたとよくわかるので分かりやすいのに対して、障害は痛みを感じた時以前に様々な要因が重なって故障するため本来の原因解明が複雑になるということです。
そして問題は、
野球選手の故障の９割が障害なのに、「外傷」と「障害」を同じもののような扱い方をしていること
です。
しかも、その対処方法へのアプローチがすべて「外傷」を基準としたものであることです。
「外傷」は手術や注射で治療ができますが、「障害」はその瞬間の「痛み」を取り除けたとしても根本的な治療はできません。
そんな「障害」の代表例と言われるのが「野球肩」や「野球肘」です。
そのため、「野球肩」や「野球肘」は完治することがないと言われています。