野球界の練習は故障をするためにやっているのか
現在の野球界は、ある意味思考が停止してしまっています(『野球界は思考停止している人ばかり』)。
昔に活躍した選手の真似や名将と言われた監督の真似、優秀な選手の真似を繰り返しているだけです。
ある選手が1.000スイング毎日していたから上手くいったと聞けば、1.000スイングをする選手が増え、特守を毎日したという話を聞けば、特殊地獄に陥る選手が出てくるというように・・・
やったことばかりに注目が集まり、その練習の効果については全く検証されません。
確かに、このような練習であっても、たまたま上達する選手もいるかもしれません。
しかし、大半の選手はうまくいかず、時間の無駄、労力の無駄になってしまう場合がほとんどです。
人間の身体は十人十色なので、一人一人必要なことが違って当たり前です。
効果が出た選手というのは、たまたまその練習が上手くいっただけです。
その「たまたま」を全ての選手に当てはめてしまうことがどれほど無意味なことで危険なことであるか分かっているでしょうか。
しかも、高価がないだけならまだましなのかもしれません。
意味のない練習であっても、体の疲労は蓄積し、故障の予備軍を大量に育成しています。
そして、あるきっかけを境に故障となって現れ、戦線離脱という道を歩むことになります。
さらに今の野球界はこれだけでは終わりません。
上手くいかない選手であればあるほど、とにかく練習量を増やそうとします。
素振りが100本で足りないなら1.000本に、走り込みが30分なら1時間に・・・と練習量で技術をカバーしようとします。
意味がなければ1やろうが100やろうが意味がないということが分かるだけです。
そんな練習を繰り返すことは、故障をするために練習をしているといっても過言ではありません。