トップアスリートであればあるほど引退後は辛い
少し深刻なお話をさせていただきます。
トップアスリートと言われるスポーツ選手は、物心ついた時には自身の競技を行なっていた方々が大半でしょう。
大げさではなく、生まれてから自分の競技しかしてこなかったという人がほとんどでしょう。
気づけば、自分の競技が人生そのものになっています。
当然ながらトップアスリートになるような選手の大半は、少年時代、学生時代も周りのチームメイトよりも一歩も二歩も、秀でたところがあり、常にレギュラーです。
その選手がいなくなるとチームカラーが変わるほどの存在で、チームになくてはならない存在の選手がです。
もちろん違う経路を辿った選手も存在していますが、大半の方は上記のような境遇を辿ってきています。
そのため、程度の差こそあれ、トップアスリートは徐々に勘違いをはじめてしまい、「自分のためにみんなが動いてくれる」とさえ思うようになってしまいます。
野球で言えば、野球道具が支給され、語弊を恐れずに言えば「お山の大将」になってしまいがちです。
しかし、どんなトップアスリートとは言え、必ず引退をする瞬間が訪れます。
生涯現役年齢は、基本的に30歳前後が平均的で、もっと短いスポーツも存在しています。
トップアスリートであればあるほど、アスリートに最も過酷なことは引退後の人生です。
それはトップアスリートが歩んできた環境にどうしても大きな影響を受けてしまうからです。