投手が大胸筋を鍛えると野球肩のリスクを高める

大胸筋が野球肩に関係する特性とは

大胸筋は胸のちょうど真ん中の骨と鎖骨に接着している筋肉です。

また、上腕の骨のやや下の前側にも接着しています。

そのため、大胸筋は腕の骨を動かすことができる筋肉です。

少し状況が飲み込みにくいと思いますのであるたとえ話をしましょう。

釣竿の先端に重りをつけたとしましょう。

この釣竿の手で持つ側の端を肩の関節としましょう。

より端に近いところを持って、この釣竿を持ち上げてみましょう。

持ち上げるためにはとても大きな力が必要になります。

しかし、一方の手を釣り竿の端に、もう一方の手を釣り竿の中間あたりを、つまり両手を使って持って持ち上げると、比較的簡単に上げることができます。

この時の釣り竿の先端を持った手と「大胸筋」の役割は類似しています。

では、この釣り竿の先端を持った手の力が極端に大きくなるとどうなるでしょうか?

もう一方の手の役割は果たされることなく、一方の手ばかりに負荷がかかってしまいます。

まさしくこの状態が「大胸筋を鍛えてしまうこと」によって発生しています。

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