野球肩を未然に防ぐための肩関節のチェック方法
では、肩関節の内旋具合を自分自身でチェックできる方法を2つご紹介したいと思います。
読みながらチェックしてみましょう。
【1】手のひらは内向きの状態で前にならえをしましょう。次に、手のひらが下を向いた後に外側へ向かうように腕全体を捻ります。
どうでしょう、できましたか?
さてこれで何をチェックするのかと言うと、手のひらがどれだけ捻ることができるかを調べています。
投球している利き腕の手のひらが反対側の手のひらと同じ状態になっているでしょうか。
もし、投球する方の腕が捻りきれていない状態だと、肩関節に疲労が蓄積しており、外旋筋群の萎縮が始まっている可能性が高いと言えます。
外旋するための筋肉が萎縮すると内旋の動きが制限されます。
つまり、内旋の動きをチェックすることで内旋の動きが制限されているということは、外旋するための筋肉が萎縮しているということです。
外旋させるための筋肉とは、先ほども触れた通り「棘上筋」と「棘下筋」であり、これらの筋肉が疲労してしまっているということです。
つまり、野球肩への道をまっしぐらということです。
お気を付けください。
さて、二つ目の方法です。
【2】手のひらは下向きで前にならえをしましょう。次に、利き腕ではない側の手で、利き腕の肘を下から支えましょう。その後、利き腕の肘を体の内側へ90度に曲げます。最後に利き腕を脱力しましょう。
どうでしょう、できましたか?
できれば、左右両方行ってチェックをしてみましょう。
【2】のチェックポイントは、脱力する前と脱力した後の変化です。
脱力する前と脱力した後の肘から先(前腕)が地面に対して平行に近づくほど、外旋のための筋肉が萎縮している可能性が高いと言えます。
反対に通常の場合には前腕がダラッと下に垂れるはずです。
地面と前腕が平行になっている場合は、先ほどと同様に、野球肩への道まっしぐらというやつです。
お気をつけください。