野球肩になったのに元のフォームに戻すっておかしくない?
とんでもない剛速球を投げていた選手が、「塁間も投げられなくなり、フォームもぐちゃぐちゃになってしまう・・・」というような光景を私はたくさん見てきました。
それは、選手として現役でやっていた時も、また治療家として活動している期間においてもたくさん見てきました。
むしろ、自分自身も野球肩によって野球人生が終わりました。
私のフォームも、ドラフト候補に上がっていた時と、肩を痛めて四苦八苦していた時はまったく違うものになっていました。
しかし、元の投げ方に戻そうとしてもも、痛くて戻せませんでした。
それもそのはずで、元に戻すということは、故障をするため(?)の投球フォームに戻そうとしているため痛みが出て当然です。
野球肩になってしまったのは投球フォームが変わったからではなく、そのタイミングでの自分の身体にあった投球フォームができていないかったからです。
先ほどの三大要素である「身体のケア」と「酷使しすぎない」を守っていても、根本的なフォームの部分を修正しなければ「野球肩」から復活することはありません。
仮に復活したとしても一時的なものになるでしょう。
「適切なフォーム」、「身体の回復」、「酷使過ぎない」という三つが揃って野球肩の対策になり、野球肩の治療になります。
こんな単純なことにも気づかないのが、現在の野球界だと認識してください。