野球肩を治療する前に肩関節が不安定であるから安定を生むことを理解せよ

野球肩を治療する前に肩関節の不安定な構造を知ろう

肩関節はかなり不安定な構造をしています。

肩関節をイメージしやすいもので言えばちょうど「けん玉」のような構造をしています(『【野球肩への対策】ボールアンドソケットって知ってる?』)。

「けん玉」のボールが皿の上にのっているような状態が肩関節の状態です。

「けん玉」は、ボールに触りちょっとした力を加えるだけで、簡単にボールが落ちてしまいます。

肩関節も同様で、中心位置が簡単にずれてしまうような構造をしています。

では、なぜわざわざ肩関節はこのような不安定な構造をしているのでしょうか。

それは、

肩関節が不安定であるからこそあらゆる種類の動作を行えるから

です。

不安定だということは、可動域が広いということを意味しています。

仮に、肩関節が安定した構造をしていれば、ボールを投げることはおろか、腕を上げることすらできなくなるでしょう。

とはいえ、ボールを一球投げるたびに肩関節が外れてしまっていては生きていけないので、肩関節周りを覆う「靭帯」や「筋肉」といった柔らかい組織で安定性を実現しています。

>次のページ:野球肩を治療する前に肩関節の不安定な構造を活用しよう

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA