医療現場が野球の故障に対して限界が存在する理由
野球肩にしろ野球肘にしろ、痛みが出ているポイントがそれらの原因ではありません。
「痛み」となって身体の危険を知らせてくれているだけで、「痛み」を取り除けば野球肩から解放されるのかといった問題は別問題です。
医療の現場では、故障に至った原因にはあまり目が向けられません。
しかし、これは当然といば当然のことなんです。
特に野球選手のような故障は、ハイレベルの環境の中で野球を経験した医療関係者が少ないため、気持ちを分かれといっても無理があります。
そしてそもそも
医者とは「痛み」の「表面上の原因」を取り除くことに対してプロフェッショナルな人たちのこと
です。
1つの「痛み」を取り除くアプローチは1つであっても、その原因を作った要因は十人十色です。
患者である野球選手のことを考えれば、医者の立場はどうあれ、自分たちの故障を根本的に治さないことには意味がありません。
では、故障してしまった野球選手は誰に相談すればいいのでしょうか。
体験したから分かるのですが、情報を集めれば集めるほど悩まされます。
とはいえ、決して「医療」を否定しているわけではないことにご注意ください(実際、私も145km/hの投球が復活したわけですし) 。
時には「医療行為」も必要になってくる場面というのは存在しています。
ただ、私の野球人生を通して、またその後に治療家として延べ6万人以上を診察してきた経験から、野球選手であれば最重要視しなければならないことがあると言いたいだけです。
それは、
単に原因を取り除く行為以上に、故障をする前、及び故障をして治療を施した後の身体のメンテナンス、「痛みを発生させた原因」に光をあてなければならないということ
です。
この部分はいわゆる「メディカルトレーナー」や「整骨院」などの方々が担当している部分ではあると思いますが、どうやら「マッサージ」の域を出ない方々が大半になっています。
しかしこれもまた、施術している方を否定しているわけではなく、所属する組織や、 プレイヤーから求められることが「マッサージ」の域をでていないことに大きな原因があります。
それは日本の野球界ではトレーナーの地位は低くあまり重要視されていないため、彼らの意見が反映される状況でないことが原因かもしれません。
医者でもダメ、治療家でもダメ、トレーナーでもダメとなれば答えは一つしかありません。
それは
野球選手本人が自分自身で勉強し対策を考えるしかない
ということです。
しかし、それら故障の対策のために身体の知識を学べるような環境はありません。
そこで登場するのが野球肩革命所です。