野球選手がやっている短距離ダッシュに意味はない
野球選手はトレーニングとして、長距離走や短距離ダッシュを長時間、大量に行っています。
その時間や量に陸上選手でも驚いてしまうほどです。
それと同時に、陸上選手からは何の意味があるのか疑問視されています。
「走りのプロ」である陸上選手は、練習時には常に試合を想定してトレーニングしています。
試合の当日に、自分のマックスな状態を創り上げるための方法を常に模索しながらトレーニングをしています。
間違っても試合当日に、身体の疲労によって自分の力を発揮できなくなるような愚かなまねは絶対しません。
ところが、野球選手の場合はどうでしょうか。
野球のプレー内容を見ていけば、そこまで「走る」要素が重要でもないのに、試合の直前までトレーニングと称して行います。
ひどい場合には、罰ゲーム的な要素も含み、拷問に近い状態で身体を酷使さえします。
野球選手にもっとも必要なことは何でしょうか。
答えは簡単ですよね。
試合に勝つことです。
バッターであれば、多くても5回ぐらいしかない打席で結果を残すことです。
ピッチャーであれば、限りなく0点に近い状態で相手チームのバッターを抑えることです。
そして練習やトレーニングの目的は、
野球選手として果たすべきことのためにベストな状態を創り上げること
です。
陸上選手は、試合に最善を尽くすために、日々を考えて練習しているのに対して、野球選手は、毎日の練習を乗り切ることだけに必死です。
数ヶ月後の大会のことなど考える余裕がないのが実情です。
そんな中で、ランニングが野球選手に必要ないことは以前からお伝えしてきました(『ダルビッシュ投手も走り込みを完全否定~野球選手に走り込みはノーメリット』)。
そして、短距離ダッシュとして行っているトレーニングさえ、ほとんど意味がありません。
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