野球選手の肩は消耗品なんてことはない野球界では定説的に言われているこの言葉。
野球選手の肩は消耗品だと言われるようになったのはいつからでしょうか。
消耗品だという概念を持っていることの代表として「球数制限」や「投球制限」といったものがあります。
セットアッパーやクローザーといった投手のジャンルが生まれ、ここ20年くらいで定着したように思います。
恐らくこれらの考え方は、アメリカから入ってきたのでしょうが、それらの根底には「肩が消耗品である」という考え方があります。
しかし、
肩は消耗品ではありません。
つい最近までプロ野球で活躍していた山本昌投手が信じられない年齢まで投手として現役を続けていました。
横浜ベースターズの黄金期の監督だった権藤さんは現役時代に「権藤、権藤、雨、権藤」と言われるほど、雨が降らなければすべて投げるといった今では考えられない投球ローテーションしていました。(というかローテしていない。笑)
他にも過去には、プロ野球選手でダブルヘッダーを2試合完投した投手もいました。
この事実を確認しただけでも、肩は消耗品といえるでしょうか。
昔の人が異常なまでに強靭な身体をしていたのでしょうか?
むしろ現代人の方が栄養価の高い食事をしているし、身体も一周り以上大きくなっています。
つまり、状況で言えば大差ない・・・あるいは今の方が良いぐらいのはずです。
それにも関わらず、野球肩で苦しむ選手が減っていない現状を考えれば、根底にある考え方に誤りがあると考えるべきではないでしょうか。