野球肩が治らないのは疲労の仕組みを知らないから
野球肩は、野球界で最も恐れられている故障の一つです。
そのため、様々な予防策や治療法が開発されています。
ところが、ここ何十年間か見ていても一向に野球肩に悩まされている人が減少してるようには思えません。
その理由は簡単で、
野球肩という「痛み」という表層的な要因だけを見ていて根本的な所の解決をしていないから
です。
そもそも野球肩という症名は存在しません。
いつからか、野球選手の肩関節の痛みを総称する言葉として生まれました。
そして、それらの痛みが発症する原因を作っているのは、身体の各部の疲労です(『野球肩を本気で防ぎたければ肩ばかり気にしていては意味がないpart2』)。
野球選手の故障は、疲労の蓄積の結果起きる「障害」と呼ばれる故障が大半です(『野球選手の故障の9割は障害』)。
しかし、野球人の多くは身体の勉強を怠っている(そもそも環境がない)ため、疲労のメカニズムについて知識がありません。
それは選手だけでなく、監督やコーチ、ひどい場合にはトレーナーさえ理解していません。
本気で野球肩を防いで行きたい、万全な状態で復帰したいのであれば、身体の勉強をしましょう。
そして身体の勉強は、何も故障の予防やリハビリのためにするものではありません。
最終的に野球人である限り、いくら身体を健康的な状態に保っても試合で結果を残せなければ意味がありません。
最大限のパフォーマンスが常に発揮できるように準備しておかなければなりません。
そのためのトレーニングや練習は、より効率的な選手の方が上達するのは明らかです。
ただ時間をかければ上達するような簡単なものではありません。
そんなトレーニング方法や練習方法を考えるためには、必ず身体の知識が必要になってきます。
大半の野球人が勉強していない状況を考えれば、ある意味ではライバルが少ない状況と言えます。
つまり、ライバル達を出し抜く大チャンスです。
では、本日の記事では、疲労のメカニズムについてみていきましょう。