野球選手が野球だけで生きていけるわけではありません。
また、練習を一から見直し効率的なものにするメリットは、野球選手としてだけではありません。
野球選手は野球以外の人生を考えられない傾向にありますが、あくまで野球は人生ではなく、人生の中に野球があります。
多くの野球選手が抱く夢である「プロ野球選手」になりたいという思いを叶えられるプレイヤーは、全国を見渡しても0.1%も実現することはできません。
つまり、99.9%以上は野球以外の人生で生きていかなければなりません。
そう考えると、一日の大半を野球の練習だけに費やしてしまうことは非常にもったいない時間の使い方です。
しかも、ただ検証することを怠った無駄の多い練習によって割かれた時間です。
私自身、3歳から野球を始め27歳で野球を引退し、突然に社会へ投げだされた時に強く思ったことがあります。
それは、
自分は野球のこと以外何も知らない
ということです。
野球しかしてこなかったために、それも必死に野球をしてきたために、何も知らなかったのです。
27歳という年齢で何も知らないということはかなり致命的です。
何かのことを一生懸命やっていれば、その後の人生は大丈夫・・・とよく言われたりしますが、まったくの「まやかし」です。
世間はそんなに甘くはないし、優しくもありません。
同じような経験をした方が世の中にはたくさんいらっしゃると思います。
一人でも同じような苦労をする人間が出ないためにも、その野球人の根本を作ってしまっている練習の在り方を一から考え直す必要があります。
少し悲観的な内容になってしまいましたが、練習の見直しを考えれば、大幅な技術力の向上につながるような常識外の方法が見つかるきっかけになるでしょう。
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