投手が強気に投げることよりも必要なこと
投手が考えなければならないことは、強気であるかどうかを考えることではありません。
確かに逃げ腰な投手は打者からすればプレッシャーは少なく感じるかもしれませんが、「強気でいって打たれる投手」と「逃げ腰だけど打たれない投手」ならどちらが良いかは比べるまでもありません。
投手に求められることはシンプルです。
それは、
可能な限り０点に抑えること
です。
そのためには「インコース」も使えば、「アウトコース」も使うし、「ストレート」を投げることもあれば「変化球」を投げることもあります。
重要なことは、
０点に抑えるために、ランナーを出さないために最良の選択を行っているかどうか
です。
強気なのかどうかは関係ありません。
むしろ実況には、本当に投手（捕手）が強気だったのかどうかは分かりません。
強気に投げたように見える投手が全く強気ではなかった・・・なんてことはザラにある話です。
野球は他の競技よりも中継の割合が日本において多いため、数々の定説めいたものが広がっている傾向にあります。
しかしそれらは、テレビという媒体でどうしても誇張されてしまっているので鵜呑みにしてしまうことは危険です。
どれだけ優秀な打者や投手が言ったことであっても、一度は自分で検証するということを取り入れて、検証した結果、自分に合わなければ辞めるだけの自主性が必要です。
間違っても内角へと投げることが強気だなんて思わないでください。
思っていた人は影響されやすい人だと自覚してください。
勝てる投手になれるポイントは、
いかに打者に思ったようなスイングをさせない投球ができるか
です（『勝つ投手になるためにやらなければならないこと』）。
単純に打者がインコースを苦手とするなら、どんどん「強気に」インコースを攻めていきましょう。
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