野球界の指導者は自らの安心のためだけに選手を犠牲にする

野球界の練習メニューは考えられて構築されたものではない

野球の練習はなぜ長いのでしょうか。

野球の練習は負けたり、何か失敗するとなぜ新たな練習を次々と追加していくのでしょうか。

野球の練習はなぜ同じことをすべて毎日やろうとするのでしょうか。

野球の練習はなぜ練習の内容が昔から変わり映えしないのでしょうか。

私が現役時代に、陸上選手に言われたことがあります。

「なぜ野球って毎日同じ内容の練習をくりかえすの?」

と。

彼が言ったことの意味は、月曜日はバッティングだけ、火曜日は守備だけ、水曜はランニングだけ・・・といった日別にメニューを分けていく方法の意味でした。

言われた当時は、陸上選手が野球に対して何を言っているだか・・・ぐらいに思っていましたが、現役を引退し、医療系の国家資格を取得し、数々のトップアスリートの身体を見てきた今の自分からすると全く逆の印象を受けています。

人間の身体の特性から考えれば、陸上選手の言っていたことの方が圧倒的に合理的です。

さらに陸上選手と野球選手の対比で、とても興味深い話があります。

それは

大半の野球選手の下半身は大半の陸上選手よりも疲労が蓄積していること

です。

野球選手は、走りのプロより下半身を酷使させています。

その原因は、適切な回復促進ができていないことと、単なる練習のやり過ぎです。

つまり、

大半の野球選手は自分が100%の力を発揮できる状態を知らない

ということです。

ただ休んで疲労回復を促進するだけで、上手くなった感覚を得られる野球選手は五万といるでしょう。

ただ本来の力を発揮できるような状態にしただけなのに。

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