痛めたところを冷やすのは危険

体が故障を回復するメカニズム

また、怪我や故障をしてしまった時に「痛み」や「腫れ」ができる原因を考えたことはあるでしょうか。

人間の身体の機能なので、人間として生きていく上で不必要な反応はありません。

「痛み」や「腫れ」は、

脳に対して身体が患部の修復を促すためのシグナル

です。

「痛み」や「腫れ」が生まれることによって、患部への血流が増加し、疲労を回復させるための回復物質や栄養を集中的に運搬します。

これらが、人間として疲労が回復していくメカニズムです。

それに対してアイシングは、冷やすことによって神経的な麻痺をおこし、血流を阻害し、発痛物質を抑制する行為です。

回復の促進を犠牲にすることで、本来は痛みで動けないような状態であったとしても、動けるような状態にすることが可能になります。

アイシングにはメリット・デメリットが存在しているため、それらのメリット・デメリットを知った上で処置の選択をしなくてはなりません。

野球選手に必要なことは明白です。

痛みを取り除くことよりも、疲労の回復を促進させなければなりません。

または、本来は動けない状態で動いてしまうことによって怪我や故障を悪化させることを避けなければなりません。

誤解を恐れずに言えば、いくら痛くても野球選手であれば回復の促進を優先すべきです。

 

アイシングは応急処置の一つとして一定の存在意義があることは理解できますが、間違っても投球後の肩にアイシングなんてする行為は危険でしかありません。

長年プロの第一線で投手としてあり続けた選手の中にはアイシングを一切しない投手はいくらでも存在しています(『アイシングは野球肩の対策にはならない』)。

物事には必ずメリット・デメリットが存在しているので、それらの存在を知った上で選択しているならまだしも、皆がやっているからという理由だけで選択するのは辞めましょう。

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