野球界の指導者がやるべきことは野球以外の情報収集

野球界の指導者がやるべきことは野球以外の情報収集

大切なことなので冒頭で触れておきます。

それは

これからの野球界の発展は野球界の中をいくら探しても答えはない

ということです。

そしてこの事実が、現在のスタッフと選手間の軋轢(ギクシャク)を生んでしまっているように感じます。

現在も現役で野球をやっている選手は、プロを含めたとしても35歳以下の方々でしょう。

それに対して指導者は、若くても40歳代でメインになるのは50歳以上の人でしょう。

35歳以下の選手たちは、若い頃からインターネット社会で生きています。

PCやスマホが特に必要な年代です。

今ではスマホネイティブと言われる初めての携帯電話がスマートフォンであるという世代さえ現れています。

そんな彼らが野球の上達を考えた時に疑問が生まれるとどういった行動にでるでしょうか。

まず間違いなく、指導者に聞く前にインターネットを検索し、この記事や動画などを参考に勉強をします。

それに対して、指導者世代の情報収集方法は何でしょうか。

調べる時の方法は「人に聞く」、「新聞」、「書籍」、「雑誌」などでしょう。

ここで考えたいことは、情報収集としてどちらが正しいことであるかではなく、問題は情報が手に入る「スピード」です。

監督やコーチが言っていることの正否を知るために、選手たちは5分もあれば調べることができます。

その調べ方が正しいかどうかは別にしても、5分後には本人の中で結論をつけることができます。

情報収集にスピードの差が生まれると、単純に情報量に差が生まれます。

すると

選手は物知り、指導者は物知りではない

という構図が出来上がってしまいます。

より具体的にいえば、

選手は経験がなく頭でっかちになり、指導者は経験が豊富だけれど情報を持っていない

という構図が出来上がります。

その結果、指導者は経験からくる直感で判断するのに対して、選手は理屈で判断しようとします。

そのため、選手は納得のいく説明を求めます。

これが指導者と選手の軋轢(ぎくしゃく)を生んでいると言えるでしょう。

>次のページ:指導者の仕事は選手が動いて初めて成り立つ

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