スライダー投手
スライダー投手といわれる投手がいます。
スライダーのキレが非常によく、スライダーを決め球にしている投手のことを言います。(決め球の本来の意味はこちらを確認>>>『【第3話】経験の数がものをいう ~打者をてだまにとる投球術~』)
しかし、同じスライダーでも何種類も持っている投手もいます。
私は現役時代、2種類のスライダーを持っていました。
中でも横滑りのスライダーというのが打者に有効的であったところから、「横滑りスライダー」の投げ方を記したいと思います。
私は右投手でしたので、左バッターに有効なボールです。
空振りを取るというよりも、芯を外すというような目的で投げていました。
横滑りスライダーの投げ方
「横滑りスライダー」投げ方のポイントはいたって簡単です。
それは、
「シュートのように捻る」
ということです。
スライダーなのにシュート?!
はい、そうです。
しかし、握り方はスライダーです。スライダーの握り方で、シュートのようにひねります。
するとボールには自然と、スライダー回転が起こります。
腕の加速方法はストレートに近くなるので球速は維持したまま、小さく横にスライダーします。
打者はストレートと勘違いします。
左打者ならストレートと思ったらバットの根元の方に食い込んでくるので対応が難しく、詰まってしまうことが多くなります。
そのため、内野ゴロを打たせたい時、ダブルプレーを取りたい時に、打者が打ち気になっているカウントで決め球として使用していました。
しかし、一点だけリスクがあります。
バティングカウント時にあまり変化しない変化球を投げるわけなので、コントロールミスをしてしまうと痛打される可能性が高くなります。
つまりはコントロールミスが許されない球種になります。
このボールを練習したいと思った方は、試合で投げる時であれば、まずはランナーがいない2アウト時などに試してみるといいかもしれませんね。
これが習得できると投球の幅が広がりますよ!
あなたの決め球はなんですか?
ちなみにあなたの決め球はなんですか? そして決め球ってなんですか?
決め球とは何なのか、決め球の見つけ方が知りたい方はコチラをごらんください。
◆【第1話】心理を読む ~打者をてだまにとる投球術~