野球選手に走り込みはいらない
野球選手の多く、特に「投手」は時間さえあれば「ランニング」をします。
それは足腰が大切だと考えるからでしょう。
しかし、今一度考えて頂きたいことがあります。
それは、
走り込みはなんのためにするか
ということです。
「走り込み」の意味を考えていきましょう。
「足腰を鍛えるため」と答える人がいると思いますが、本当にそうですか?
本音を言ってしまえば、ただなんとなく走っていませんか?
さらに
本当に「走り込み」をすれば足腰は強くなっていますか?
ここに焦点のズレがあります。
「足腰を強くする」とはどういう意味でしょうか?
そして、それは「走り込み」によって達成されているのでしょうか?
全てに明確な答えを示すことができる方は、「走り込み」を続けてください。
答えられないのであれば、今一度考え直しましょう。
野球選手は何のために「走り込み」をするの?
走り込みをする目的とは
・投球するときにふらつかないこと
・長いイニングが投げられるようになること
・投球時にバテてしまわないこと
のはずです。
つまりは、「パフォーマンスの向上」が目的で、「試合で活躍するため」に「走り込み」をしているとうことです。
ということは、あなたが行っている「走り込み」に意味があるかどうかを知る答えは簡単です。
・「走り込み」の効果で試合に出場していますか?
・「走り込み」によってパフォーマンスの向上に繋がっていると実感できますか?
・「走り込み」によって長いイニング投げられるようになっていますか?
答えは明白ですね。
ほとんどの野球選手の走り込みは
・言われたからやっている
・仕方なく時間が余っているからやっている
・走りこみが足りないと言われるからやっている
・よく分からなくてもどきついから練習した感を得られるからやっている
・走るといいと言われるからやっている
といった程度のレベルではないでしょうか。
実際に「走り込み」がどのような理由によって、パフォーマンス向上につながっているのか検証したことはあるでしょうか。
「走り込み」が試合で活躍するための要素にどれくらいの割合で関与しているか検証したことがあるでしょうか。
もし上記のような答えしか出てこないのであれば、その「走り込み」は不要です。
むしろマイナスの要素を生み出しているでしょう。
あなたが達成したいのは本当に「走り込み」で得られるのですか?
こんな選手はいませんか?
全く走らないのに、9回投げ抜き、次の日もまた投げられる選手
こういった選手は何故存在するのでしょうか。
生まれ持った素質でしょうか。
違うでしょうね。
「走り込み」はしなくても、効率的に体を使い「省エネ」で運動できる何かを知っているのだと思います。
「走り込み」が良い気分転換になる人もいると思うので、全否定はしませんが、疲れるためにやっているような「走り込み」なのであれば、今すぐやめましょう。
あなたは「走り込み」が必要だと言い切れますか?
参考記事
野球選手にとって「走り込み」に求めるものはただ一つ ~「走り込み」はほとんど無意味~
走り込みが投手にとってあまり意味をなしていません ~投手にとって必要な走り込みの量とは~
冬場のただの走り込みを辞めましょう。 ~”下半身をでかくしろ!”は大嘘~