野球界の指導者には説明を、野球選手には責任を
では、このような変革期を迎えてしまっている野球界の問題をどのように解決すればいいのでしょうか?
指導者は、
選手からの質問に対しては、選手が納得するような形で説明をする必要がある
でしょう。
自分たちが育った時代があるのは理解できても、今の世代はまた違った時代に生きています。
変わらないことは、いつの時代であっても野球選手は野球が好きで、技術を向上させることだけを考えて取り組んでいることです。
自己中心的な説明や理屈ではなく、一般的な表現で、その選手の特性を加味し、具体的説明をしなければいけません。
それに対して選手は、
指導者からの意見をしっかり聞いた上で自分に一番合った方法を選択できるような考え方を持つことが必要
です。
自身の考え方を持つことも大切ですが、指導者の言っていること全てが間違っていることなどありません。
さらに選手は
常に責任は選手本人にあるということを自覚
しなければなりません。
常に選択しているのは、プレイヤーである選手自身です。
上手くなるのも、下手になるのも、故障をしてしまうのも自己責任です。
いくら指導者が勝敗の責任を取るといっても、野球を生きていく上での責任は選手自身の結果にしかありません。
いつの時代であっても、
上達し一流の選手になる人は、自分で考え、自分で行動している選手
です。
昔に比べ、様々な情報が飛び交う時代になったため、多すぎる情報から、どれを信じればいいのか分かりにくくなっているかもしれません。
最も大切なことは、周囲の人間と協力しながら成長していくことです。
一人でできることなんて限られています。
そのためには指導者が行うべきこと、選手自身が行うべきことを全うすることが大切です。
指導者には説明を、選手には責任を
求められる時代になっています。
実際に、私が野球を職業にしたとは言え、プロ野球まで経験できなかった要因は与えられたものの中で全力を尽くしていただけだったからでしょう。
先輩や後輩との人間関係は良好であったとしても、プロとして圧倒的に光るモノはもっていなかったのが事実です。
そこには選手としての責任である「自分で考える」ということが足りなかったのでしょう。
今の時代は「自分で考える」人が増えてはいるものの、周囲との関係づくりが苦手な選手が多いような印象を受けます。
そんな時には指導者から選手に歩み寄ってやることも必要でしょう。
今後の野球界が発展していくためには、指導者の変化も選手自身の変化も両方必要です。
皆が野球界の発展に向けて純粋に動くことができれば、今の世の中には数々の情報が溢れているので伸びしろがいくらでもあることに気づくでしょう。