静的ストレッチの実情
静的ストレッチとは、筋肉を引き伸ばした状態で静止させて行うストレッチです。
野球選手の皆さんはよくやっていますよね。
静的ストレッチを行っている時の筋肉内の血管状態は、収縮しています。
そのため、血流が阻害されることになります。
血流の阻害が起きると、栄養が行き届かなり、酸素供給も乏しくなる、身体が冷えるといった現象を引き起こします。
つまり、身体は硬くなり、疲労しやすくなり、疲労回復が妨げられることになります。
そして先ほども触れた通り、筋肉自体を伸ばすことにメリットは特にありません。
筋肉には、ある一定の長さに伸び、一定の負荷がかかった時、自ら(筋肉)の反射によって短縮するという特性があります。
伸ばし続ける状態というのは、この筋肉の特性に反する行為です。
筋肉は、筋肉の特性に沿った状態になっていることがベストな状態で、単純に柔らかく、だらだら伸びている状態がいいということではありません。
その人の、その時の体に合った筋肉の伸縮量があり、それを無暗に変える必要はありません。
それが新体操のような競技なら別ですが、野球選手に必要なことは「故障しない身体」と「パフォーマンスを高める身体」を創ることです。