タメのある投手とは
ちなみに言うと、「プレート」は、これまた同じぐらいよく言われる「タメのある投手」という問題に関わってきます。
「タメのある投手」というのは、
先ほどの「アクセレレーション期」に「軸足」が「プレート」から離れる時間が長い投手のこと
を意味しています。
定説的に言われているような、「利き腕と逆側の肩が開かない(右投手で言えば左肩が開かない)投手」を「タメ」がある投手というわけではありません。
「タメ」には「肩」は関係していないので、「右投手」で言えば、「左肩」の開きが早くならないように「上半身」に何か矯正をすることはナンセンスで、フォームを崩す危険性もあります。
「下半身」からの力の伝達によって「上半身」は作用します。
そのため下半身から上半身を変えていかなければ合理的な修正とは言えません(『タメはためようとしてもたまりません。~タメの正体~』)。