野球肩を防ぐためには野球肩になるまでの過程を知ること
野球肩を防ぐためには、野球選手が野球肩になるまでの過程を知っていることが重要です。
なぜなら「痛み」として発生した段階では手遅れになっていることが大半で、「痛み」になるまでに対応策を考えていれば早期に回復していたケースが後を絶ちません。
とはいえ、練習をしなければ野球選手として上達することもないので過保護になりすぎるのもよくありません(『【野球肩の対策】肩は消耗品ではない理由』)。
そのため、野球肩になるまでの過程を知っておいて、「痛み」になる一歩手前で予防策をとれるようにしておきましょう。
野球肩が発生するまでの過程
野球肩になるまでの過程を知るためには、まず肩関節の構造を知る必要があります。
肩関節はとても複雑な仕組みをしています。
なぜなら、人体の関節の中で一番の可動範囲を誇っているからです。
しかしそれと同時に、たくさんの動きをするだけ、動かす筋肉も多くなってきます。
前に動かしながら横に動いたり、横に動かしながら下に動かしたりなど、その度にいろいろな筋肉が働きながら動作を行っています。
そのため肩関節は多軸関節と呼ばれています。
さらに、動いているのは関節や筋肉だけでなく、関節の軸をずらさないように関節内のセンサー(神経)が働き、脳や脊髄とやりとりも行っています。
常に指令とフィードバックが行われていて、絶妙なバランスで動いているのが肩関節です。
野球肩に代表される肩関節の故障は、肩関節の動作構造の中で何らかの外的な要因や神経上のやりとりに弊害がかかることによって発生しています。
それらの原因は、非効率な投球を繰り返したり、筋肉の疲労などにより関節が正常とは言えない条件になった時に発生します。
肩関節のバランスが何らかの要因で崩れた時、人間の身体は関節周囲の筋肉を硬め、コリとなって関節の可動域制限を行い関節が通常以上に動かないようにします。
これは関節を守るために身体が自然と反応することです。
関節可動域制限と呼ばれています。
しかし、関節可動域制限が起きると、その他の部分に負荷をかけている状態なので、関節可動域制限状態で無理な動作を続けていくと、次はいよいよ痛みという形で異常を知らせてくれます。
この痛みこそがまさに野球肩です。
野球肩を防ぐためにはミドルペインショルダーの間に対策をしましょう
冒頭でも述べた通り、野球肩を防ぐためには、この野球肩までに至る経過を知っておいて、いかに痛みとなる前に改善することができるかが重要なことです。
野球肩革命所では、野球肩として「痛み」が発生するまでの段階をミドルペンショルダーと呼んでいます(『野球肩対策の新常識~ミドルペインショルダーとは』)。
ミドルペインショルダーという概念はとても大切な考え方なので覚えておいてください。
肩関節は常に回復しようとしています。
しかし、酷使によって回復しようにも仕切れない状況を作ってしまうことは、肩関節の可動域制限を生み出し、そのまま放置しているとやがては痛みが発生し動く動けなくなってしまうのが人体の特性です。
肩が「ひっかかる」感覚や「ぬける」感覚が発生しているうちに何らかの対処をしなければ必ず野球肩になります『肩がひっかかる・ぬけるという違和感は野球肩のはじまり』。
寝れば回復するのは間違いではありませんが、疲労が回復を上回るぐらいのことをやっているのが野球選手です。
野球選手は「使いすぎ」、「使い方間違い」、「使わなさすぎ」のどれもが良くないことを理解しましょう。
現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。
そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。
「野球肩革命チームトレーナーPJ」では、社会人野球まで経験した「柔道整復師」の資格も持つトレーナーが、「出張治療」として身体の改善を行いながら、「怪我」・「故障」のリスクを下げる身体作り、さらには技術が向上する身体の使い方の指導までを「チーム単位」にて行っています。
一人では高額な「トレーナー」を雇うことが困難でも、「チーム単位」で行えば一人当たりは低料金で取り入れることができます。
本気でプロを目指し、本気でサポートしていきたいと考えるのであれば、早くからやればやるほど効果的です。
これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。
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