アイシングが疲労回復を遅らせてしまう
アイシングが疲労回復に貢献していないだけならまだしも、疲労回復の妨げにさえなってしまっています。
実際に現場でも、アイシングをすることで翌日の投球ができなくなる投手を見てきました。
その理由は、
「痛み」を抑制すること自体に問題があるから
です。
「痛み」とは、身体から脳に発するシグナルで、「修復物質」などを患部に届けるための人体の修復作業における大切な要素です。
そのシグナルをごまかすということは、脳をごまかしていることに等しいため、「修復物質」自体の適切な流れを阻害することにもつながっています。
つまり、
アイシングは脳に対して「修復物質」を送る必要がないと身体に判断させてしまう
ということです。
野球肩革命所では、どんな時であってもアイシングをすることはおススメしませんが、仮に行うとしても「痛みで眠れない」、「動くことができない」といった緊急時のみに制限した方がいいでしょう。
キックボクシングといったコンタクトスポーツの世界でさえ、一時的な治療は患部を温めることです(『野球肩を本気で防ぎたいなら肩を温めた方が良いのは当たり前/アンチアイシング』)。
アイシングに関してもっと詳しく知りたい方は以下の記事もご参考ください。
『ピッチャーとアイシングの関係についてすべてを語る~アイシングの必要な時と不要な時~』