野球肩と野球肘が治りにくい理由は簡単
「野球肩」の話になると「肩関節」ばかりが注目されます。
また「野球肘」の話になると「肘関節」ばかりが注目されます。
実はここに「野球肩」や「野球肘」が改善しない問題点があります。
それは、
「肩関節」と「肘関節」に密接な関係性があることを考えていない
という問題です。
「肩関節」と「肘関節」と非常に密接な関係性があります。
簡潔に言えば、
「肘」を曲げた時には「肩関節」が外旋(外側に捻られる)し、「肘」を伸ばした時には「肩関節」は内旋(内側に捻られる)する状態が人間の動作においては望ましい
という事実があります。
これは投球動作においても言えることで、「動き方が反対になる」、「タイミングがずれてしまう」といったことが起きると、体は「異常である」という「反応」をします(警告をだす)。
その警告を無視しすぎると「野球肩」や「野球肘」となって痛みを発します。
「異常である」という「反応」は、始めのうちは「時間」によって解決されます。
つまり、休めば多少良くなるということです。
しかし、一度「異常」がでるということは、そのままの生活をしていれば疲労が蓄積される割合が常に勝っている状態には変わりありません。
この「異常である反応」を繰り返し、回復が間に合わない状態が長続きしてしまうと、頻度を早めながらいつしか何らかの器質的な変化が始まります。
器質的な変化とは「ハリ」や「コリ」、「骨の形成」などが発生します(『肩の違和感が「ハリ」なのか「痛み」なのか分からな人へ』)。